平成14年7月31日

UJI 花散歩

カサブランカ

“ユリの女王”と呼ばれる大輪の「カサブランカ」。映画思う人は、映画好き。
さだまさしや沢田研二を思う人は、歌好き。
お酒を思う人は、カクテル好き。
モロッコの大西洋を望む町を思う人は、旅行好き。
百合を思う人は、園芸好き……。
どこまでも純白な花の色です。
気品のある甘くて濃厚な香りがあたりを漂います。
花言葉は「清らかで汚れなき」。(智泉荘周辺)

オニユリ

 黒紫色の斑点のある赤樺色の大輪の花をつけるのが8月咲きのオニユリです。
きわめて丈夫でウィルス病にもかからず、種子がならないかわりに葉腋にむかごを生じてふえます。
花言葉は「富と誇り」。(智泉荘周辺)

カノコユリ

 大輪で花つきのよい8月咲きの大形種です。ピンク地に紫色の斑点があり、花びらが反転します。
鹿の子絞りのように美しいから、この名がついたのだそうです。
白い花のシロカノコユリと呼ばれる品種もあります。花言葉は「威厳」。(大拝殿手水舎周辺)

 

疾風のように現われて疾風のように去って行く―百合   

 日本の書物にユリが現われるのは、『古事記』(712年)が最初とされています。 この中で、神武天皇が狭井河のほとりで三輪の七乙女の一人「ヒメタイライスズヒメノミコト」に会われたところに書かれています。草花の中には、年中自分の存在をアピールしたがる目立ちたがり屋もいれば、ひそやかに草の蔭にかくれて咲くものもいます。 年に一度きり、それも一週間から十日という短い期間だけ咲くユリの場合は、そのどちらでもありません。
 大胆に現われてセンセーショナルな旋風を巻き起こし、サッと消えて行く。 「疾風のように現われて疾風のように去って行く」 月光仮面(古いですね)のように、現われるのも去るのも、あざやかで誰しも心に焼きついて離れないインパクトを与えます。  一般にユリは漢字の「百合」で、中国の薬物についての書物に載っています。 字の語源は、鱗片が重なり合う形を表現しています。 日本・中国ともにユリ全体を示します。 欧米では全てラテン語の「リリウム」から変わったもので、ケルト語の「リ=白い」から出ています。 英語では「リリー」、仏語では「リー」、独語では「リーリェ」、ギリシャ語では「リリオン」、中国語では「パイホ」と発音し、満州語では「パイヘ」、琉球語では「ユイ」といいます。 昔から日本では、ユリは食用として用いられ、観賞用として用いられるのは室町時代に入ってからで、茶の湯や挿し花等に用いられました。江戸時代に入ってからは、庶民が庭先の鉢植えとして楽しんだようです。
 明治の頃から海外でユリが注目され、最近では、海外で改良された園芸種が逆に日本に入ってきています。

※黄色のカサブランカ―コンカドール「UJI 花散歩 参百五拾九
※高山帯に清楚に咲く―クルマユリ「UJI 花散歩 参百六拾弐










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