平成14年8月7日

UJI 花散歩

 

 

原爆の日にも咲いていた花―夾竹桃

 「キョウチクトウ」は、インド原産で中国を経て享保年間(1716年〜)に日本では長崎へ移入されました。中国で名付けられた「夾竹桃」が日本でもそのまま使われています。宇治別格本山では、「全国流産児無縁霊供養塔」の側や盂蘭盆供養大祭に霊牌を燒納する「浄火場」にあり、夏になると美しい淡紅色の芳香ある花を咲かせます。  夾竹桃は強い木です。植物にも空気を吸い込む気孔という機能が葉に備わっていますが、夾竹桃はその葉の裏側、気孔の穴の内側にミクロン級の繊維がビッシリと生えていて、自分に不必要な成分を濾過しています。それで排気ガスむんむんの自動車道路沿いでも、工場の近くでも、水さえあれば平気で生きていけるたくましい木なのです。長崎の原爆の日にも咲いていた花。広島で原爆が落ちた翌年夏に最初に咲いた花。  枝・葉・花は、強心薬や利尿薬に用いられます。しかし、茎葉から出る乳液は有毒で牛などが食べて死ぬことがあります。西南の役の時、兵がこの枝を箸の代わりに使って中毒した話も残っています。花言葉は「油断大敵」。

 




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