平成14年9月18日

UJI 花散歩 弐拾七



見れば不思議眺めれば自然の妙―捩花(ネジバナ)

 花が螺旋状(らせんじょう)にねじれながら茎にまとわりつくから「ネジバナ」とのこと。右巻きと左巻きがあるそうで、ある学者の研究では比率は半々だそうです。たまに真っ直ぐのがあるそうです。下から順に花を咲かせます。見れば見るほど不思議な花で、眺めれば眺めるほど自然の妙を感じさせます。「ネジバナ」の別名「モジズリ」は、ネジのことですが、遙か昔の「ネジ」がなかった頃から、この花を「モジズリ」と呼んでいたことを考えると、「モジリ(モジズリ):魚が身をくねらせて水面を跳ね上がること」のように回転することから、元々この花は「モジズリ」であり、ネジがこの花に似ていることから「モジズリ」と呼ばれるようになったのかも知れません。(未確認情報)実は、「モジズリ」は「しのぶもじずり」からで、福島県の信夫郡で生産されていたねじれた模様が特徴の絹布「信夫捩摺り」であるとの説もあります。百人一首(河原左大臣)の歌(『古今集』)に次ぎのようにあります。
  みちのくの しのぶもじずり誰ゆえに 乱れそめにし 我ならなくに
 また『万葉集』には、次ぎのようにあります。(ねつこ草=ネジバナ)
  しばつきの みうらさきなる ねつこ草 あい見ずあらば 吾(あれ)恋ひめやも
 日本原産の各地に自生する植物で、最近はよく芝生の中に見られます。ネジバナ科のラン属です。花言葉は「思慕」です。(智泉荘周辺)













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