平成14年9月23日

UJI 花散歩 参拾弐



茶花として茶席に飾られる―ヤブラン


 ヤブラン(藪蘭)は名前はランでもユリ科の植物です。茶花として茶席に飾られます。すらりと伸びた線形の葉は、渋味のある深緑色で光沢があります。春と秋に葉を出し、春に出た葉は夏には枯れます。この植物は日陰を好み、やぶのようなところに多くあり、シュランに似た葉を持つ草というところからヤブラン(藪蘭)と名づけられたのかも知れません。日陰でひっそりと咲いているこの花には、はっとするほど魅力があると感じられます。ヤブランは古くは『農業全書』(1696年)に「麦門冬(ばくもんどう)は大小二種あり。大きなるはやぶの中に多し、紫花をひらく。性もっともよし」とあるように、麦門冬のジャノヒゲと同一視されていたようです。ヤブランと呼ばれるようになったのは『用薬須知』(松岡玄達、1726年)からのようで、「大葉のもの其根最も肥えて味甘し、ヤブランと呼ぶ。小葉のものジャノヒゲと名づく。根は最小、効用相同じ」とあります。花言葉は「謙遜」です。(智泉荘周辺)


ヤブランの花

ヤブランの実

※リュウノヒゲ「UJI 花散歩 七十五













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