平成14年9月24日

UJI 花散歩 参拾参



枝ぶりの日毎にかわる―芙蓉


  昔から「芙蓉(ふよう)の顔(かんばせ)」などと美しい女性のたとえに用いられる花です。花言葉も「しとやかな恋人」です。またフヨウは、しばしば富士山の美称として使われます。一高東寮々歌「嗚呼玉杯」の二番の歌い出しは、「芙蓉の雪の精を取り」ですが、この芙蓉は「花」ではなく「富士山」です。また、富士銀行を中心とした企業グループを芙蓉グループといいます。富士山をフヨウの花にたとえる理由は知りません。富士山がフヨウのように秀麗だからでしょうか? それとも、フヨウの白い花を富士の冠雪に見立てたのでしょうか? 中国では「芙蓉」は「蓮(ハス)」のことで、フヨウは「木芙蓉」または「山芙蓉」といいます。四川省の成都はフヨウの都として知られ、かつて開花時には町全体がフヨウの花で埋め尽くされた、と伝えられています。朝開き夕方萎む一日花です。木槿(ムクゲ)とよく似ていますが、同じ仲間に属します。
  枝ぶりの日毎にかわる芙蓉かな   芭蕉
  夢にみし人のおとろえ芙蓉咲く   久保田万太郎

 原産地は、日本及び中国です。ところで写真のものは「高砂芙蓉(たかさごふよう)」といいます。(智泉荘周辺)


※「UJI花散歩 参百弐拾七」酔う芙蓉―スイフヨウ
※「UJI花散歩 参百五拾壱」花は大型―西洋芙蓉













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