平成14年10月1日

UJI 花散歩 参拾七



地球温暖化や都市部のヒートアイランド現象の対策―ベンケイソウ


 ベンケイソウ(弁慶草)は、葉が厚く、切り取って暫くおいても萎れず、土に挿すと根が出て、元気よく育ちはじめる丈夫な性質を、あの武蔵坊弁慶に喩えた、といわれています。非常に生命力の強い草で、ちぎって捨ててもなかなか枯れない、ということから「生き草」といわれました。それにしては可愛らしい花ですね。原産地の中国では景天草の名で広く分布し、解熱解毒の薬草として使われ、日本には奈良平安の頃以前に渡来したようです。  話は変わりますが、地球温暖化や都市部で顕著になっているヒートアイランド現象の対策として、ヨーロッパでは屋上緑化が急速に普及しているようです。環境に対する取り組みの進むドイツでは、現在、新築建物の50%の屋根が緑化されているといいます。ある試算によれば、東京23区の屋根面積の86%が緑化した場合、電気料金に換算して、一日1億円以上もの節約となる(日刊建設工業新聞)というから驚きです。屋上緑化では、暑さや寒さ、日照りに耐え、ローメンテナンスという厳しい条件下で生育する植物が必要であり、それはベンケイソウ科の中のセダム類が最も適した植物である、といわれています。セダム類は、日本や中国など東アジアに約200種、ヨーロッパに約100種、メキシコに約100種、北米に約30種、と大半が北半球の温帯から暖帯に分布しています。セダムとは、ラテン語で「座る」に由来するといわれ、多くの種が岩上や岩壁に生えることによります。マンネングサやベンケイソウ、ミセバヤなどが日本に自生しています。ベンケイソウは、ベンケ イソウ科キリンソウ属ですが、話がベンケイソウ科セダム属に流れていきました。花言葉は、「平穏無事」「静穏」です。(智泉荘周辺)

 













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