平成14年10月6日

UJI 花散歩 四拾弐



咲けば甘くて優しい香り、散れば黄金の雪―キンモクセイ


 キンモクセイ(金木犀)は、花以外の時はまったく目立たない木ですが、いざあちこちで咲き始めるとその香りで存在感を示します。しかし、花の咲く期間は短く十日間くらいです。宇治別格本山では、お彼岸を過ぎた頃から境内の何処からともなく、甘くて優しい香りが流れてきました。花は小さくて目立ちませんが、花が終わって散ると金色の雪が降り積もったようで綺麗です。橙黄色のキンモクセイの花は、一部のハナアブしか訪れないそうです。この時期にまだ活動しているモンシロチョウもキンモクセイには訪れないことから、この花の匂いを嫌がっていると思われました。そこで花香の成分を調べてみたところ、主要成分のひとつがチョウに対して強い忌避作用を示し、キンモクセイはモンシロチョウが嫌う香りを放出していることがわかりました。一般に花の香りは、送粉者となる昆虫を誘引する目的で生産されると考えられていますが、キンモクセイは特殊な物質を使って来訪者を選んでいるのかも知れません。キンモクセイは中国原産です。雌雄異株で花冠は4裂し、雄花には雄 蘂2個と先の尖った不完全な雌蘂が1つあります。日本には、雄花しか渡来しておらず、雌花や果実は見られないのだそうです。花言葉は「謙遜」「真実」です。(龍宮参道周辺)












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