平成14年10月11日

UJI 花散歩 四拾六



自然とともに生きるために―ドングリ

  実りの秋は、虫や小動物たちにとっても同じこと。ドングリが沢山なった年は、多くの生き物がその恵みを喜んでいることでしょう。ドングリは、団栗(ドングリ)とあて字で書きます。団は「丸い」という意味で丸くて栗のような形から使われていたようです。他にも韓国から来た言葉だという説と使いにくい栗ということからドンな栗、ドングリといわれる説とがあります。ドングリには大きく分けて二つのグループがあります。冬に落葉するナラの仲間(コナラ亜属)のコナラ・ミズナラ・クヌギ・・アベマキ・カシワなどがあります。又、冬にも葉をつけるカシの仲間(アカガシ亜属)のシラカシ・アラカシ・アカガシ・イチイガシ・ウラジロガシ・ウバメガシなどがあります。但し、ウバメガシは常緑樹ですがコナラ亜属になります。何故かというと本当は、ドングリの帽子というか座布団というか、「殻斗」の形や特徴で区分するからです。帽子がウロコ状またはイガ状のものがナラの仲間で、横に筋が入っているカシの仲間です。そうするとウバメガシは常緑ですが、ナラの仲間ということになります。 カシやシイはナラに比べると温かい地方の木です。コナラやクヌギは、日本が今より寒かった時代に多かった木です。それを人間が利用することで残ってきました。同じドングリでも、カシやシイの森とコナラやクヌギの林では、そこで暮らす生き物が違ってきます。虫などの生き物との関係を見ると、コナラやクヌギの林には大変多くの生き物が生活しています。林と生き物との関係性が人間が関わることで維持されてきたということも考えられます。ドングリの樹(広葉樹)を人間が生きていく上で最大の友にしなければならない、という説があります。その理由に3点あります。@実は食料となります。ドングリは、人間・熊・リス・鳥・昆虫の食料です。日本では縄文時代にあく抜きしたドングリが大切な主食だったそうです。A葉は酸素をつくり、落葉で水を蓄えます。人間は豊かさを求める生活で多くの二酸化炭素を排出します。葉は二酸化炭素を吸収し、酸素をつくります。落葉は、微生物とともに樹の栄養分となり、豊かな水を蓄え、土壌をよくしてくれます。しかし、この「空気清浄樹」 である大切な森林が地球規模で進んでいる森林伐採や酸性雨による立木衰退により、毎年約2000万haが失われています。日本の森林面積の約2500万haと比較すれば、その喪失量は莫大です。それに加え化石燃料の大量燃焼により、二酸化炭素は年々増加し続け、地球温暖化をはじめとする環境破壊は年々進行しています。西澤潤一岩手県立大学学長は、このまま大気中の炭酸ガス濃度が上昇し続ければ「このままでは人類はあと80年で窒息」と述べています。世界中の多くの人々が「地球がおかしい」と感じ、危機感を持ちはじめています。私達は自然とともに生きるために、自然から学び、人と自然を大切にする意識を高めていかなければならないのでしょう。全国には森づくりの活動をするグループは沢山あります。B根は強い地盤をつくり、自然災害から建物や樹を守ります。(精霊招魂神社周辺)












©生長の家宇治別格本山