平成14年10月14日

UJI 花散歩 四拾八



傘の裏が網目模様―アミタケ

 “木の子”とは、古人のやさしい命名です。「茸は動物でも植物でもなく、第三の菌類」と書かれると何となくよそよそしい感じです。やはり“木の子供”の方が情緒的で楽しいですね。茸は『日本書紀』の「わが古里の名物は栗茸なり」から始まり、時代時代に詩歌・俳諧等、文学に登場し、日本文化の一端を担っています。アミタケ(網茸)は、秋に松林に発生する茸で、日本全国で広く食用されているそうです。最も平凡でオーソドックスな茸で、昔(といっても50年位前)は一寸田舎に行けば、庭先にも、道端にも生えていたそうです。散歩の途中で採取し、入れ物がなければ、そこの笹を折り、数珠つなぎに差して持ち帰り、早速食膳にのせた、という話を聞いたことがあります。アミタケは、傘の裏が網目模様のように見えることから「アミタケ」の名がついたようです。イグチ科ヌメリイグチ属でヌメリのあるイグチの中では、最も美味しいといわれています。みそ汁・酢の物・鍋物・大根おろし和え・佃煮風など和風料理によく合います。生のままだと黄土色ですが、湯がくと赤紫色 に変色します。松林に生えるのが普通ですが、このアミタケ、どういう訳か智泉荘の芝生の真ん中に生えました。












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