平成14年10月16日

UJI 花散歩 五拾



花びらのない花―シュウメイギク


 古い時代に中国から入ってきたと考えられるシュウメイギク(秋明菊)は、京都の貴船に多くあることからキブネギク(貴船菊)とも呼ばれます。花は菊に似ており、名もシュウメイギクですが、キク(合弁花)の仲間ではありません。アネモネと同じイチリンソウ属(離弁花)なのです。キンポウゲ科の多年草に属する花です。キンポウゲ科の花によくある特徴ですが、花びらのようにみえる白い部分は萼(ガク)です。中心部にある緑色の“団子”のようなものが雌蘂です。その周囲に沢山あるオレンジ色のものが雄蘂です。八重咲きと一重咲きがありますが、いわゆる花びら(花弁)を持っていない花なのです。シュウメイギクは、花は咲いても(花びらはありませんが)実を結びません。雄蘂・雌蘂はあっても完備していないので実を結ばないのです。ですから、分布は点在して連続することはありません。株で増やすしかないので大切にしたいものです。花言葉は「多感なとき」「薄れゆく愛」です。(智泉荘周辺)












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