平成14年10月19日

UJI 花散歩 五拾参



金持ちになれる言い伝え―ツメレンゲ

 ツメレンゲ(爪蓮華)は、山地の岩や屋根の上などに生える多年草です。花が咲き、実を結ぶと枯れます。山野草の愛好家に好まれるようです。岩の上に群生している様子は見事です。ツメレンゲは、葉の先がとがっていて獣の爪のようであることから名づけられました。自生のツメレンゲは生育場所が岩場などに限られ、日本自然保護協会のレッドデータブックでは、「危急種」で「絶滅の方向に向かっており、何らかの手だてが必要」とされています。これを食草としているクロツバメシジミ(蝶)は、環境庁のレッドデータブックで「希少種」に指定されています。その幼虫は、葉肉内にもぐり込み、皮だけを残して食べつくします。この蝶の保護のためにツメレンゲを育てている団体もあります。旧家には、「ツメレンゲが生えると金持ちになれる」という言い伝えがあり、石垣などに大切に保護されてきました。(智泉荘周辺)












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