平成14年10月21日

UJI 花散歩 五拾五



「KAKI」で世界に通用―柿

  柿という呼称は、実はこのままの呼び方「KAKI」で世界に通用します。英語では、「Japanese persimmon」と呼ばれ、フランス語では「Kaki du Japan」という名前がついています。柿の名の由来は、柿の実の色から「アカキ」と呼ばれていたのが、やがて略されたもの、という説が最も有力です。「KAKI」のルーツには様々な説があります。日本原産で16世紀頃ポルトガル人によってヨーロッパに渡り、その後アメリカに広まったとの説。また、氷河期が終わった頃、中国大陸から渡り、その柿の種が縄文・弥生時代の遺跡からも発掘されているとか。いずれにしても、中国では約3000年前から柿があったようです。紀元前2世紀の王家の墓からも多数の柿の種が出土しています。その頃の柿は干し柿として保存していたようです。現在のような大きな柿は、奈良時代に中国から渡来したと考えられています。日本における柿の歴史は、発掘記録を紐解けば、弥生時代の前期に大阪池の上・四ツ池遺跡から柿の種の破片が発掘されているところから始まります。本来は渋いものが柿の原型で、中国、韓国の柿はほとんどが渋柿です。日本に甘い柿が多いのは、長い年月をかけて柿の木を選抜してきた実績からだそうです。「KAKI」 と日本名で記されるほど、柿は世界において日本を代表する果物であることを証明していますが、日本国内には、甘柿の代表としてあげられる富有柿や次郎柿、それに渋柿も含めると1000種類以上の品種があるそうです。柿を引用したことわざに、「桃栗三年柿八年」「しわん坊の柿の種」「渋柿の長持ち」などがあります。宇治別格本山では、智泉荘・龍宮参道・茶畑等の周辺に柿はあります。

  柿くえば鐘が鳴るなり法隆寺  正岡子規

 大聖師谷口雅春先生は、聖典『生命の實相』第38巻にこのように書かれています。

 一個の指さされたる柿の果は滅びるのである。しかし、本当の柿は永遠に滅びることなきがゆえに、毎年また、機縁熟すれば姿をあらわすのである。
 眼に見える柿は本当の柿ではなく、柿の指標である。本当の柿は「理念(いのち)」である。いのちに触れたものでないといのちはわからない。













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