平成14年10月22日

UJI 花散歩 五拾六



イメージはおだやかな小春日和―サザンカ

 「サザンカ」ときたら「垣根」「焚火」「北風」と思い出し、あのシンプルで忘れがたいメロディーが駆け抜けます。サザンカ(山茶花)は秋から初冬の花です。“山の茶の花”という名に比べてはるかに豪華な花です。目の前で見ると木枯らしのイメージではなく、むしろおだやかな小春日和や風のない霜の朝というイメージが強いように感じます。よく晴れた冷たい朝、純白のサザンカが咲いているのを見ると、その日一日、何かよいことがありそうな気がしませんか? サザンカを漢字で「山茶花」と書きます。和名は、山茶花(サンサカ)が転じた説とツバキの中国名である山茶花を取り違えた両説だといわれています。西洋では、サザンカとツバキの区別はなく、双方ともカメリア(Camellia:人名のKamelliaからきています)と呼ばれて愛されています。因みに英語では、Japanese rose といいます。薔薇の如き美しさを西洋人も感じたのでしょうか。サザンカとツバキを比べてみると、双方ともツバキ科ツバキ属ですが、サザンカの花がほのかな甘い香りがあり、秋から初冬に葉の表側に目立って咲き、散るときは花びらを散らすのに対して、ツバキの花は香りがなく、春に葉の裏側に隱れるように咲き、花はポトリと落ちます。サザンカの原種は、白い小さな5弁花ですが、江戸時代から園芸品種の作出が始まり、盛衰を繰り返しながらも現在300種が伝えられています。花色も純白から濃い赤みがかった桃色まで様々あります。また、花型も多様です。白いサザンカの花言葉は「理想の恋」「無垢」です。(智泉荘周辺)

サザンカ U「花散歩壱百壱」













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