平成14年10月26日

UJI 花散歩 六拾




野に咲く可憐で情緒ある淡青紫色の花―ノコンギク

  山野の道端や林の縁などに生える代表的な野菊がノコンギク(野紺菊)です。野に咲く淡青紫色の花から、この名がつけられました。可憐で情緒のある花です。ヨメナ(嫁菜)とよく似たキク科の山野草ですが、野紺菊が人里離れた山野に生育し、嫁菜は里近くに生育するという点が違います。野紺菊は、茎や葉にかたい毛が生えざらつきがあるので判別できます。また、野紺菊の属するキク科シオン属は、葉に菊の葉のような切り込みがなく、菊らしい香りがないというのが大きな特徴です。野紺菊は、よく枝分かれして高さ50p〜1mになります。それにしても野菊の仲間は頭を悩ませるものばかりです。ノコンギク・ヨメナ・ユウガギク・オオユウガギク・ヤマジノギク・ヤマシロギク・シラヤマギク(「花散歩 五拾弐」参照)・ゴマナ等々、関西地方だけでも、ざっとこれだけの種類が秋の野山を飾っています。“野菊のような君なりき”といいますが、どっこい、強い野生です。こんな句もあります。

  子狐の隠れ皃(かほ)なる野菊かな  蕪村
  足元に日の落ちかかる野菊かな    一茶

 花言葉は「守護」です。(智泉荘・入龍宮幽斎殿周辺)  












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