平成14年10月30日

UJI 花散歩 六拾四




群生する花穂が美しく思わず見返る―ミカエリソウ

  ミカエリソウ(見返草)は、日本の中部地方以西の本州の山地の林床に群生する落葉小高木です。群生する花穂が美しく、思わず見返ることから命名されたと言われています。花冠は筒状で先は二唇形となり、雄蘂が4本突き出ています。別名のイトカケソウ(糸掛草)というのは、雄蘂の形からきています。「見返り」で思い浮かぶのが、菱川師宣の浮世絵「見返り美人図」です。戦後初めて発行された記念切手にもなりました。肉筆浮世絵から木版による浮世絵版画を考案したのも、師宣の大きな功績で、以来一般庶民にも広く親しまれるものとなって普及し、江戸の文化に大きな影響を与えました。あの「見返り美人」は、モデルの美人本人が見返っています。もうひとつ思い出すのは、宝蔵神社大拝殿に向かって左側の坂道を「金剛心参道」と呼んでいますが、もとは山王権現社(山王権現さんと親しまれ、滝の行場があるところ)に通ずる一千年ちかく前からの里道でした。昭和29年、練成会が始まってからは、誰いうとなく「思案坂」(練成会に参加しようか、帰ろうか、と初めての人 が必ず思案するため)とか「見返りの坂」(練成会に参加した人が帰路つくとき離れがたい感情にとらわれ必ず見返るため)と言っていたということです。現在は広く立派な道になり、昔の面影をしのぶべくもありません。話が横道ならぬ坂道にそれました。ミカエリソウの花言葉は何でしょうか?(智泉荘周辺)











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