平成14年10月31日

UJI 花散歩 六拾五




日本の花というただ一種のみを含む属―ハマギク

 キク(菊)の原産地は、中国で3000年余の歴史があり、日本には中国で改良されたものが、奈良時代中期に遣唐使などによってもたらされた、と言われています。「菊」の漢字は、「散らばった米を一箇所に集める」の意で、菊の花弁を米に見立てたものなのだそうです。また、漢名の「菊」は、「究極」「最終」を意味し、一年の一番終わりに咲くことから名づけられました。古来中国では、不老長寿の妙薬として珍重され、旧暦の九月九日(重陽の節句)には「菊」の花びらを浮かべた酒を飲み交わし、長寿を祝ったと伝えられています。ことわざに「春蘭秋菊倶に廃す可からず」とあります。日本では、「春の桜に秋の菊」といっても過言ではないほど親しまれています。皇室の御紋章でもあり、冠婚葬祭には欠かせない花です。さて、ハマギク(浜菊)ですが、Nipponanthemumという属名は、「日本の花」という意味でハマギクただ一種のみを含む属なのです。別名「ジャパニーズ クリサンセマム」と言います。茨城県から青森県にかけての太平洋沿岸に自生する高さ50pほどの多年 草ですが、花壇などにもよく植えられています。野の花とは思えない美しさで、すでに江戸時代に観賞用として栽培されていました。花はマーガレットやシャスターデージーに似ていますが、葉を見ると違いは一目瞭然です。(智泉荘周辺)












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