平成14年11月15日

UJI 花散歩 七拾九



秋はもみぢ葉―モミジ
−前編−

 宇治別格本山も紅葉の季節を迎えました。あちらこちらが紅葉や黄葉で彩られています。モミジには、紅葉(こうよう)の花のような華やかさ、鮮やかさ、という面と、燃えたあとの散り行くはかなさ、さびしさ、という面があります。この移ろい行く時間の経過の中に、様々の真実を私たちは見出せるのかも知れません。モミジは、四季を通じて美しい変化【新緑、緑、黄、赤、無色、空(くう)】がありますが、すなわち、東洋的日本的実在を見せてくれる、或いは、自覚させてくれる貴重な存在といえます。日本文化の伝統には、色彩を楽しみ、かつ色彩を超えた超色彩に無限を見出す世界観があるようです。日本の自然は、日本人の心の基盤なのでしょう。

  形見とて何か残さん春は花
        山ほととぎす秋はもみぢ葉  良寛の辞世





















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