平成14年11月17日

UJI 花散歩 八拾壱



日本から世界へ拡がったたくましい生命力―イチョウ



 紅葉から黄葉の話です。現在、一科一属一種のイチョウは、2億5千万年前から育成し、一本の樹が千年以上も生きつづけるたくましい生命力は、古くから認められています。イチョウは、氷河期に全滅したと考えられていましたが、中国南東部で氷河期を生き抜いたわずかな種が、仏教の伝来とともに日本に渡来して各地に拡がった、と言われています。現在の世界各国に見られるイチョウは、日本に渡来した種の苗が拡がったものだそうです。イチョウは、秋に葉を落し、春には鮮やかな緑色の葉をつけ、秋になると黄金色に変わります。この変化の妙がイチョウの魅力かも知れません。樹齢千年という巨木も多く、東北地方(特に青森県)には名木も多いといいます。イチョウは雌雄異株で、巨木になっているものの殆どは雄株です。銀杏(ぎんなん)に養分を消費されてしまう雌株は、なかなか巨樹になりにくいのでしょう。イチョウのまな板は高級品として有名です。「イチョウ」は「銀杏」と書きますが、イチョウの実である「ギンナン」も「銀杏」と書きます。本来は「ギンナン=銀杏」 、イチョウの樹を表わすのは「イチョウ=公孫樹」と書くこともあるそうです。花言葉は「しとやか」「鎮魂」「長寿」です。このイチョウの樹は、楠本加美野総務のお住まいの横にあります。

  金色のちいさき鳥のかたちして
           銀杏ちるなり夕日の丘に  与謝野晶子













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