平成14年11月20日

UJI 花散歩 八拾四



ほぼ全世界に分布する―ヒラタケ

  ヒラタケ(平茸)は、春から晩秋(寒茸《カンシメジ》といわれるヒラタケは、晩秋から冬にかけてよく見られます)にかけて広葉樹の枯れ木、切株などに重なり合って多数発生するキノコです。ヒラタケというキノコは知らなくても、「シメジ」という名称で売られているキノコのことだ、といえば、大抵の人は思い当たるでしょう。人工栽培されたものは、柄が大きく発達し、傘は小さく上部につく“シメジ型”になります。現在、シメジとして販売されているものは、殆どこの栽培ヒラタケです。ヒラタケは、厚くて大きい傘の肉に本来の味があり、人工栽培によって“シメジ型”に育ったものでは、本来の味はないそうです。日本では、キノコは『万葉集』や『古今和歌集』にも登場し、古代より森からの恵み、秋の味覚として親しまれてきました。ヒラタケは、平安時代から食べられていた記録があり、あの『今昔物語』の神坂峠(東山道)の中にも出ています。ほぼ全世界に分布するヒラタケは、ヒマラヤ山麓で見つけて天ぷらにして食べた人もいます。西欧では、オイスターマシュルーム(牡蠣のキノコ)と呼ばれています。関係あるのかないのか知りませんが、牡蠣とヒラタケのコンソメスープなどは、大変に美味しいそうです。(智泉荘周辺)













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