平成14年11月29日

UJI 花散歩 九拾参



鼠の糞―ネズミモチ


 ネズミモチ(鼠黐)の名は、果実が鼠の糞に似て、枝葉がモチノキ(黐の木)に類するために名づけられました。別名は、タマツバキ(珠椿)、ネズミノコマクラ(鼠の小枕)、ネズミノフン(鼠の糞)といいます。若い人は、鼠の糞など知らないかも知れません。ネズミモチは、初夏に白い花を咲かせ、秋には黒紫の実をいっぱい付けます。この黒紫の実は、なかなか良い色だと思うのですが……。この木には水分があって、火事の延焼を防ぐので生け垣に愛用される、と聞いたことがあります。九州の鹿児島では、ネズミモチを田の神、農耕の神として大黒様に奉納する風習があり、大黒様の木という意味で「デコッサーノキ」などといい親しまれています。生薬の女貞子(にょていし)は、冬の果実を採集し、乾燥したものです。女貞(にょてい)は、夏の樹皮・葉を採集し、乾燥したものです。果実は、強心・利尿・緩下・強壮・強精薬として用います。樹皮・葉は、解熱の効があり、風邪などの熱に用います。日本の古書『和名抄(わみょうしょう)』【932年】にも記述があり、古くから薬用 として用いられていたことがわかります。(金剛心参道入口周辺)













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