平成14年12月7

UJI 花散歩 壱百壱


ここを書斎と定めたり―サザンカ U


 サザンカ(山茶花)はツバキ(椿)とともに日本原産で、冬枯れの中に咲き、ひそやかながら華やぎ彩る数少ない花木の代表です。「UJI花散歩 五拾六」(10月22日アップ)の「イメージはおだやかな小春日和―サザンカ」で白いサザンカを紹介しましたが、今回は赤とピンクのサザンカです。赤は楠本加美野宇治別格本山総務のお宅・愛染荘周辺、ピンクは智泉荘の庭に、それぞれ咲きました。サザンカが観賞用の花木にされ始めたのは室町時代といわれています。しかし、この花が初めて詳しく紹介されたのは、江戸時代の博物学者・貝原益軒(かいばらえきけん)の『花譜』で「茶梅花(サザンカ)花は茶に似て白く香はし、ひとへなり、葉は山茶花(ツバキ)に似て小さし」とあります。山茶花は漢名ではツバキのことで、サザンカの漢名は茶梅です。最近では、欧米で改良された八重咲きで華やかな花がたくさん里帰りしています。江戸時代末期の古書に都城(宮崎県)では、それぞれの家にサザンカを植え、新芽を摘んでお茶にして飲んだ、と記されています。この香気は普通の茶より優 っている、といわれています。

  山茶花のここを書斎と定めたり  正岡子規













©生長の家宇治別格本山