平成14年12月13

UJI 花散歩 壱百七



千両―クササンゴ

  つややかな葉のつけ根に鮮赤色の実をつける常緑の小低木である「千両」は、姿の良く似た「万両」に対してつけられた名前です。センリョウ科センリウ属。和名は、「草珊瑚(クササンゴ)」、漢名は、「竹節草」の名の通り、節が際だってふくれています。「万両」の方が葉の下側に実をつけて、ひかえめで女性的なのに対し、この「千両」の方は実が株のあちらこちらにたっぷりつき、独特の華やぎを漂わせます。正月の飾り花など和風のイメージが強いのですが、扱いによっては洋風な都会的な演出も楽しめる植物です。花言葉は「裕福」です。(智泉荘周辺)

【お・ま・け】
百両―カラタチバナ

 二代将軍秀忠、三代将軍家光の二人は、ことのほか花好きでした。そのため諸大名が競って珍しい植物を集め、献上して将軍の関心を得ようとした時代もあったようです。また、タチバナ(橘)の品種名で「松平孔雀」「伊達錦」「駿河百種」など、大名自身の名をそのまま命名した品種もあり、大名同士で新種の競争が行なわれていたと思われます。この頃は約70の品種があったと記録されています。江戸時代のタチバナは非常に高価で、百両以下では手に入れることができないため、「百両金」と呼ばれました。タチバナ即ち「百両」は「万両」とともに盛衰を繰り返し、現在では、新潟県と島根県で約50種が育てられていますが、数が少なく、積極的に取り組まないと絶滅が心配される古典園芸植物の一つです。宇治別格本山には「百両」=「カラタチバナ」=「唐橘」はありませんでした。












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