平成14年12月17

UJI 花散歩 壱百拾壱



雪しぐれ煮込み入れる柚きざむ―ユズ

  ユズ(柚子)の香りは、何とも言えない良い匂いがします。おそらく柑橘類の中でも、香りの良いものの筆頭にあげても良いものと思われます。子供の頃、祖父と釣ってきたチヌ(茅渟)鯛〈黒鯛〉のお吸い物などに少し添えられていました。チヌの生臭さを消すためです。チヌ特有の生臭さがなくなるうえに、ユズの香りがいっそう食欲をそそる、と解ったのは、大人になってからでした。鍋物にもいいですね。ユズは日本の代表的柑橘類で、江戸川柳に「雪しぐれ煮込み入れる柚きざむ」とあり、日本料理にはかかせません。冬至(とうじ:中国では、この日を暦の起点にしたそうです)の日、カボチャを食べて、風呂にユズを浮かべる「柚子湯」に入るのは最高の贅沢です。黄色く色づいたユズを半割にして風呂に浮かべると、大変良い香りがし、体の奥までユズの香りが浸透していくような気がします。「桃栗三年柿八年」に比べて「柚燈(ユトウ)十三年」といわれ、植えてから十三年経たなければ実をつけない、といわれています。中国揚子江上流原産。わが国へは奈良から飛鳥時代に渡 来。英名は「Yuzu」。漢名は「香燈」で古名は「柚(ゆ)」。ユズは「柚(ゆ)」「酢(す)」からきています。花言葉は「健康美」です。(山王権現社・龍王の滝周辺)













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