平成14年12月18

UJI 花散歩 壱百拾弐



「熊笹」ではなく「隈笹」について―クマザサ

  クマザサは漢字で書くと「隈笹」で、その名前は冬期に葉の縁が白くなり、隈取りがなされることに由来します。ただし、熊が食料にしたり、熊が出没しそうな場所に生えるという意味で、地方によってはネマガリダケやオカメザサのことをクマザサ(熊笹)と呼ぶこともあるそうです。ここでは「熊笹」ではなく、白い隈取りのある「隈笹」についてふれます。クマザサは現在ではほぼ全国的に栽培されていますが、これは人為的に広められたむもので、自生のクマザサが見られるのは京都の鞍馬山などに限られています。クマザサは他のササ類同様、地下茎で広がり、一帯にぎっしりと葉を繁らせます。丈は1.5mほど、葉は大きいもので長さ25p、幅5pほどになります。葉に隈取りができるのは、冬の低温によって特に弱い葉縁の部分が枯れ込むためです。クマザサは植物学上、ササ属に分類されていますが、ササ属というのは「Sasa」と表記されます。これは勿論、日本語の「ササ」に由来します。日本語の「ササ」は、その葉ずれの音からの命名であるともいわれています。ササ類は花材として出 回ることが殆どないので、生け花に用いる場合は、自分で採集することになります。冬眠から覚めた熊が食べるといわれるクマザサは、古くから笹団子・笹飴・ちまき・笹寿司などに用いられ、食品の保存や風味の向上に利用されてきました。健康食品としても有名です。(入龍宮幽斎殿周辺)













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