平成14年12月19

UJI 花散歩 壱百拾参



くちなし染めに用いる実―クチナシ

  
 赤い花が咲いているのかと近づくとクチナシ(梔子)の実でした。夏のクチナシの花から、この冬の実を連想するのは難しいのですが、なかなか良い色合いと形をしています。夏の枝先に香りのよい六弁の純白色の花を開く、アカネ科の常緑低木のクチナシ。八重、一重などがあり、実が熟して裂開しないことから名づけられたといいます。碁盤や将棋盤などの足がクチナシの実に似ているのは、側で見ている人は口を出さないように、との意味があるとか。安芸から冬にかけて黄赤色の倒卵形に熟す実は、古くから黄色の染料として染物や食用の染料に用いられてきました。「くちなし染め」は、赤みを帯びた濃い黄色になります。漢方では、消炎・利尿剤に利用されています。栗きんとんの鮮やかな色出しや雛祭りの菱餅などの色づけに今でも利用されます。煎じた汁をまぜ、塩をチョッピリ加えて炊いたご飯は「くちなし飯」とよばれています。(智泉荘周辺)













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