平成14年12月24

UJI 花散歩 壱百拾八



布教の過程で古来信仰の要素を取り込む―クリスマスリース

  
 クリスマスの起源ほど難しい問いはありません。クリスマスの正式な表記は「Christmas」ないし「Xmas」です。英語で「キリスト(Christ)のミサ(mass)」の意味です。今日、私たちは何の不思議もなく12月25日がキリストの降誕日だと思っています。クリスマスがキリストの生誕を祝う日だとすれば、なぜその前日であるイヴの夜がメインなのか? この素朴な疑問に対する答えは、以外と単純明快です。昔の欧州では、日の暮れとともに一日が終わり、新しい日が始まるとされていたからです。つまり、今日でいうイヴの夜は、当日のはじまりにあたるのです。しかし聖書の中には、12月25日がイエス・キリストの降誕日だ、とのはっきりした記述はないそうです。通説によると、紀元325年、小アジアのニケアで開かれた公会議で、この日を救世主キリストの誕生日と決めたそうです。元々この時期には、収穫の感謝と太陽の復活を祈る「冬至祭」が行なわれていました。今でも北欧では、クリスマスを「ユール(冬至祭)」と呼んでいます。冬至祭は、大いなる自然神、或いは祖 先神に対して畏れ敬うプリミティブな信仰によるもので、当時の人々の暮らしの一部になっていたと考えられます。誤解を恐れず言えば、キリスト教は、その布教の過程で土地の生活の中にあった古来信仰の要素を取り込むことで、より多くの人々に広まることになった、と言えます。練成会の受付でクリスマスのリースを見つけました。(新練成道場受付)













©生長の家宇治別格本山