平成14年12月29

UJI 花散歩 壱百弐拾参



徳川300年の基礎を築いたことからおめでたい植物とされた―オモト

  
 オモト(万年青)は、ユリ科オモト属の多年性植物で日本が原産です。山陰から九州・沖縄にかけて、低山地に自生しています。オモトは縁起の良い植物だと言われています。「引越しおもと」とも言われ、引越しや新築・改築など荷物を入れる前に飾っておくと良いのだそうです。それは、徳川家康が江戸城入城の折りに、三河から贈られたオモト3鉢を持参し、床の間に飾り、その後、徳川300年の基礎を築いたことからおめでたい植物とされた、と言います。そのため、庭にオモトを植えると災難を防ぎ、万年も家が栄えつづける、と言われています。オモトは四季を通じて緑を保ち、大きな葉が冬の寒さから赤い実を守り、何年も青々として子を増やし続け繁栄するからお祝い事に使うわけです。オモトは、江戸時代から園芸植物として庭園や鉢植えで栽培されています。整然とした姿の緑葉と赤い実の対比の美しさからか、正月の生花として飾られます。果実が赤く熟すのは秋ですが、この写真は年末に撮りました。今日では、「伝統園芸植物」として春蘭、富貴蘭などと共に愛好者が多くいます。
「万年青」と書いて「オモト」と読みますが、日本では古来から「大本」が変化して「オモト」になったとか、石垣島の於茂登山にたくさん自生しているところから「オモト」になったとか、諸説があります。「万年青」という漢字は、中華人民共和国でRohdea Japonicaを万年青(マンネンチン)と呼んでいますから、日本で「オモト」をそれに当てたと思われます。読めないのが普通です。(愛泉荘周辺)













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