平成14年12月30

UJI 花散歩 壱百弐拾四



ただひとつ葉の一葉かな―ヒトツバ

  
 ヒトツバ(ひとつ葉)は、シンプルです。ヒトツバと呼ばれる名の通り、一枚の葉しかありません。山野草屋さんでは、斑入り・波型といろいろなヒトツバを見ますが、結構な値段がついています。暖地の乾燥した岩上や樹幹に着生し、まれに地上にも生え、また鑑賞用として栽培されるシダの一種です。しかし、これがシダだとは普通思いません。岐阜市内にある金華山(きんかざん)には、いたるところにヒトツバが生えていて、ロープウェーで山頂に登ると、岐阜城への山道の両側の岩の上に、特に多くのヒトツバを見ることが出来ます。このヒトツバの群生を見た松尾芭蕉は、

  夏来ても ただひとつ葉の 一葉哉

 と詠みました。(智泉荘・愛泉荘周辺)













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