平成15年1月1

UJI 花散歩 壱百弐拾六

松は千歳を契り、竹は万代を契る―カドマツ


  
 新年を祝って、家の門口などに飾られる「門松」とは、その年の神様をお招きするための目印であり、また神様がお降りになったときに宿られる場所(依代:よりしろ)を表わすものです。古くは木の梢などに神が宿ると考えられており、そこに年神を迎えて祭るという意味を持っています。もともと松・杉・椎・榊といった常緑樹を用いたようですが、いつしか主として松を用いるようになり、そのことから「門松」と呼ばれるようになりました。現在の門松は、竹三本を松で囲み、荒縄で結んだ形が一般的ですが、正月の祝い物、飾り物としてその形態も様々です。平安時代の末期から、門松は正月にはなくてはならない風俗として普及していきました。鎌倉時代から竹と一緒に飾るようになったと言われています。松は千歳を契り、竹は万代を契る……ということでしょうか? 門松は正月六日に取り払うことが多く、そのために六日までを「大正月」または「松の内」と呼ぶようになりました。七日に定めている地方も多くあるそうです。一般に一月七日は七日正月(七草の節句)、十五日は小正月( 二番正月)、二十日は二十日正月と呼ばれ、それぞれに祝う風習が残っています。宇治別格本山では、十三日の宝蔵神社月次祭・全国流産児無縁霊供養塔供養月次祭、十五日の成人祭を眼中に入れ、その後取り払います。室町時代中期の僧・一休禅師(1394〜1481)の有名な歌に、

  門松は冥途の旅の一里塚めでたくもありめでたくもなし

 とあります。













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