平成15年1月21

UJI 花散歩  壱百弐拾九

春にさきがけて清楚で香しい花―スイセン


    
  寒風の中を凛として咲くスイセン(水仙)の花―その気高い香りは、冬の寒さを忘れさせてくれるほどです。春にさきがけて清楚で香しい花を咲かせるスイセンは、水仙華(漢名)とも雪中華(和名)とも呼ばれる冬の代表的な花です。

  水仙は白妙衣よそほえど恋人持たず香のみを焚く  与謝野晶子

 スイセンは、古代から地中海沿岸を中心に分布していました。シルクロードを経て唐の時代に中国へもたらされ、平安時代末期に日本に渡来したといわれています。しかし、スイセンの名前が初めて登場するのは、室町時代の漢和辞典『下学集』(1444年)なのだそうです。スイセンの名の由来に二説あります。一つは、美少年ナルキソスが水面に映る我が姿に恋いこがれて命を失ったあと、その泉のほとりのスイセンに姿を変えたというギリシャ神話の「ナルキソス」に由来します。そういえばスイセンの英名は「narsissus」です。亦自分の美貌に酔いしれる人をナルシストと呼ぶのも、此処からきているわけです。もう一つは、ギリシャ語で「麻酔」や「昏睡」を意味する「ナルケ」に由来するというものです。ヨーロッパでは、古くから園芸改良がおこなわれ、現在では一万を遙かに越える園芸品種が作り出されているそうですが、日本に昔からあるスイセンもとても良い香りでお正月の生け花にも使われます。花言葉は「自惚れ」です。(智泉荘周辺)
※シャネル5番はスイセンの香り―スイセン U 「UJI花散歩 壱百六拾五
※桃より白し水仙花―スイセン V 「UJI花散歩 壱百六拾六
※呪い―スイセン W 「UJI花散歩 壱百七拾七
※水辺の仙人  − スイセンX 「UJI花散歩 参百九拾四













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