平成15年1月27

UJI 花散歩  壱百参拾五

枇杷と桃葉ばかりながら暑気払い―ビワ


 ビワ(枇杷)は、冬に次々と白い花を咲かせます。一花の寿命は六・七日で、冬にもかかわらず香りに誘われて虫が受粉の手伝いをしてくれます。また鳥媒花でもあり、メジロなどがその役を果たします。ビワは、中国および日本原産の果樹です。漢名「枇杷」の音読みで、葉または果実が楽器の「琵琶」に似ているためといわれています。ビワを自宅に植えると縁起が悪い、とか、ビワの木のある家は病人が出る、というようなことを聞いたことがありませんか? その昔、薬など一般的でない時代に病気になると治るように神仏に願い事をしていました。約1000年の昔からお寺にはビワの木があり、お寺は医者の役目も担っていたようです。そのときに特別なものを渡されたのがビワの葉や種だったのだそうです。薬効成分があり、万病に効くのを知ってのことでしょう。それで病気が治れば評判になります。一般の家庭でビワを植えられると有難味がなくなるので、ビワは縁起でもない樹木であるしたのだ、との話を聞きました。今では迷信と分かり、家庭に植えられています。ビワは、 実も葉も種も樹皮もすべて薬効成分があることも分かっています。

  枇杷と桃葉ばかりながら暑気払い  江戸川柳

 ビワやモモの果実には薬効があまりないのに、葉には暑さを吹っ切る力が潜んでいる、という意味だそうです。(智泉荘周辺)












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