平成15年1月30

UJI 花散歩  壱百参拾八

日本人の心をとらえた花―ウメ


 ウメ(梅)は、他に先駆けて開花するので「春告草」の別名があります。最初に咲いた一輪で春の息吹きを感じ、花が増えるにつれ春の訪れを実感します。そして、満開から散り始めると多少の寂しさと同時に、本格的な春陽の期待が高まります。ウメは日本人の心をとらえ、『万葉集』には百数十首詠われているそうです。因みに、桜は四十首余りだそうです。古来、花といえば「桜」ではなく「梅」をさしていたようです。春の兆しを感じていち早く咲くので好まれるのでしょうか。桜より梅が落着いて上品な感じがするから好まれるのでしょうか。「夜来香」というのは、暗闇にほのかに香り来る梅の香りです。

  東風吹かば匂いおこせよ梅の花
            主なしとて春な忘れそ  菅原道真

 天神様の紋章は梅の花ですね。春を告げる縁起のいい花木なので、松や竹の常緑樹と共に「松竹梅」と呼ばれ、めでたい印として祝いの場では飾られます。

  梅が香やどなたが来ても欠茶碗  一茶

「梅」の漢字の成り立ちも面白いですね。“母”は「ものを生み出すもと」、“毎”は「髪にかんざしをしていた母」で、そこから“毎”は「一つずつ増えること」、そして「梅」は毎年実が次々になる木のこととなった、と言います。(智泉荘周辺)



(撮影 2月16日雨の日)

※天より雪の流れ来るかも―ウメ U「UJI 花散歩 壱百四拾壱
※色をも香をもしる人ぞしる―ウメ V「UJI 花散歩 壱百五拾参
※一輪ほどのあたたかさ―ウメ W「UJI 花散歩 壱百五拾四
※春もややけしきととのふ―ウメ X「UJI 花散歩 壱百六拾八
※梅の花が咲きました!− ウメY「UJI 花散歩 参百九拾
※末一のしだれ梅開花 − ウメZ「UJI 花散歩 参百九拾弐
※600回記念の梅 − ウメ[「UJI 花散歩 参百九拾六













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