平成15年2月2

UJI 花散歩  壱百四拾壱

天より雪の流れ来るかも―ウメ U


 春浅い野や庭で、清楚ながらも馥郁と香るウメ(梅)の花に、春近しと“春の足音”を感ずる人は多いのでしょう。ウメは日本的な風情ですが、実は奈良時代以前に遣唐使や遣隋使によってもたらされた中国原産の植物です。そのときのウメは、雪のように真っ白な花であったと伝えられています。この気品あふれる美しいウメを、最初に愛したのは万葉人です。太宰府の長官であった大伴旅人(おおとものたびと)は、天平2年、自分の館で観梅の宴を催したとき、ウメの白い花びらが散る様子を、

  わが園(その)に梅の花散るひさかたの
       天(あめ)より雪の流れ来るかも 万葉集 巻五 822

 と詠んでいます。「梅は咲いたか 桜はまだかいな」と都々逸で情緒豊かに謡われますが、「桜切るバカ 梅切らぬバカ」というのもよく聞きます。伸び放題のウメは醜いもので、聞くところによると、梅の木は裸で登れるくらいに切るのが基本なのだとか……。この梅は、末一稲荷神社の近くにある梅林に咲いたピンクの梅です。花言葉は「高潔」です。「UJI 花散歩 壱百参拾八」もご参照下さい。(末一稲荷神社周辺の梅林)
※色をも香をもしる人ぞしる―ウメ V「UJI 花散歩 壱百五拾参
※一輪ほどのあたたかさ―ウメ W「UJI 花散歩 壱百五拾四
※春もややけしきととのふ―ウメ X「UJI 花散歩 壱百六拾八
※梅の花が咲きました!− ウメY「UJI 花散歩 参百九拾

※末一のしだれ梅開花 − ウメZ「UJI 花散歩 参百九拾弐
※600回記念の梅 − ウメ[「UJI 花散歩 参百九拾六


(2月11日撮影)













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