平成15年2月14

UJI 花散歩  壱百四拾六

スズランに似た壷型の白い花―アセビ


   馬が食べると酒に酔ったようになるというアセビは、名前もそのままで馬酔木(アセビ)です。奈良の若草山にアセビがたくさんあるそうですが、麻酔効果をもつのを知っているのでしょうか、鹿も食べないと聞きました。名前の由来も、馬が食べると酔ったようになり、足が不自由になるためで、アシヒビがアシビになり、さらにアシミ、アセビとなったといいます。早春にスズランに似た壷型の白い花をいっぱいにさげます。小さな壷型のランプシェードがぶら下がって、白のシャンデリアのようです。その花の姿は、「清純なる華麗さ」とも、また逆に「華麗なる清純さ」とも形容できる神秘的な美しさで人の心をとりこにする、といった人がいます。こんな正反対の性格を併せ持ったアセビのような人と旅すると楽しいだろう、というところから「あなたと二人で旅しよう」の花言葉が生まれたようです。他に「献身」の花言葉もあります。学名の「Pieris japonica」は「日本のギリシャ神話の詩の女神」となります。『万葉集』には、アセビを詠んだ歌が多いそうですが、二首紹介します。(精霊招魂神社周辺)

  吾背子に吾が恋ふらくは奥山の馬酔木の花の今盛りなり

  磯の上に生ふる馬酔木を手折らめど見すべき君がありと言はなくに

※風情のある花房―アセビ U「UJI花散歩 壱百五拾弐
※馬が酔っ払う − アケボノアセビ「UJI花散歩 参百九拾参













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