平成15年2月27

UJI 花散歩  壱百五拾弐

風情のある花房―アセビ U


 桜にさきがけて春の訪れを告げるのがアセビ(馬酔木)の花です。ひとつひとつの花は、スズランのような釣鐘の形をしていて、大変に愛らしいものです。「ブランデーグラスにも似た鈴なりに咲く花の姿」と表現した人もいます。その小さな花が集まって房をなし、房は幾層にも重なります。そのアセビの花房は風情があり、歌人・伊藤左千夫は主宰した短歌雑誌の名を『馬酔木』としました。色は白(「花散歩 壱百四拾六」参照)の他に、ガクのあたりが黄色がかったものやほんのりとワイン色(曙馬酔木とか紅花馬酔木と呼ぶ)を帯びたものもあり、微妙な変化に富みます。アセビといえば万葉ですが、そんな万葉時代を偲んだ一句。

  馬酔木(はなあせび)春日の巫女の袖ふれぬ  高浜虚子

(末一稲荷神社周辺の梅林)

※スズランに似た壷型の白い花―アセビ「UJI花散歩 壱百四拾六
※馬が酔っ払う − アケボノアセビ「UJI花散歩 参百九拾参













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