平成15年3月9

UJI 花散歩  壱百五拾九

椿尽しに秋の山?!―ツバキ Z

 このツバキ(椿)は「秋の山」という名がついています。ツバキは日本原産の世界に誇る代表的な花木ですが、ツバキほど茶人に愛された花はないと言われています。千利休は、「花は野にあるように」とありふれた言葉で花と人の出会いの心を教えてくれました。これは、野に咲いている花以上に、自然で、つつましく、素直な、美しい花を引き出して生ける心がけと技術が必要だという意味です。「慎み深く」「おごらぬ様」にと利休が諭した侘びの心そのままに、花はひかえめに、あっさりと生けるのがよいということです。美しい花が咲く、その一瞬の姿を愛で、やがて消えてゆく人生にも似た、過ぎゆくものを惜しむ気持ちで拝見する茶花……。ツバキは江戸時代に入り、茶道、華道の発達とともに爆発的に流行しました。元禄時代に関西で流行した琴唄「椿尽し」に“秋の山”という名があるそうですが、現在の“秋の山”は江戸末期から関東で愛好されてきたものです。一重の筒咲きからラッパ咲きとなり、小輪です。枝変り(植物体の一部分が突然変異を起こして母体から変ったもの) に桃色地の白覆輪の小絞りが生じることもあるが、多くは白地に紅縦絞りで花弁の端が波曲しています。(智泉荘周辺)


※旧城下町として発展したところが盛ん―ツバキ「UJI花散歩 壱百参拾四
※春の木と書いて読む字は日本の国字―ツバキU「UJI花散歩 壱百四拾四
※一重咲きの京ツバキ・初雁―ツバキ V「UJI花散歩 壱百四拾七
※古い椿の白角倉―ツバキW「UJI花散歩 壱百四拾九
※春を待ち望む時期に春を告げる―ツバキ X「UJI花散歩 壱百五拾
※古くから茶花として愛好された―ツバキ Y 「UJI花散歩 壱百五拾五
※椿尽しに秋の山?!―ツバキ Z 「UJI花散歩 壱百五拾九
※藪椿に始まり藪椿に終わる―ツバキ [「UJI花散歩 壱百六拾参
※菊更紗という綺麗な名―ツバキ \「UJI花散歩 壱百七拾四
※春は曙―ツバキ ]「UJI花散歩 壱百八拾七
※紅白一対の名木―ツバキ ]T「UJI花散歩 壱百九拾壱
※いにしえよりいのち受け継ぎ―ツバキ ]U「UJI花散歩 弐百
※お止めの椿―ツバキ ]V「UJI花散歩 弐百参
※見納めの椿たち―ツバキ ]W「UJI花散歩 弐百壱拾六
※椿油―ツバキ ]X「UJI花散歩 弐百八拾壱












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