平成15年3月22

UJI 花散歩  壱百七拾

ヒメミズキが訛って―ヒュウガミズキ


  春の到来を告げる花に「黄」色が多いのは、何か理由があるのでしょうか? この季節に黄色い花を咲かせるものにヒュウガミズキ(日向水木)があります。同時期に黄色の花を咲かせる近縁のトサミズキ(「UJI花散歩 壱百六拾九」参照)と比べて、少し小振りな、樹姿は優しく、枝先からぶら下がる花序の2、3個の黄色い五弁花は愛らしいものです。ヒュウガミズキが分布するのは、近畿の北部で所謂丹波・丹後・但馬地方の森林だそうです。ヒュウガミズキは「日向水木」と書きますが、トサミズキ(土佐水木)と比べて優しい姿から「ヒメミズキ」といわれていたものが訛って「ヒュウガミズキ」となったようです。生け花の世界では、ヒュウガミズキをヒメミズキといっています。日向の国には、名前がつけられた後に自生が確認されたので、ヒュウガミズキの「ヒュウガ」は「日向の国」ではないようです。また、ヒュウガミズキが丹波地方に多く自生することから、その国の所領とした明智日向守光秀に由来した名前、という説もあるそうです。(智泉荘周辺)  





(3月29日撮影)













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