平成15年3月26

UJI 花散歩  壱百七拾参

品格のある高貴な花―ハクモクレン


  夜風もなんとなく暖かく感じられる頃、闇の中に浮き立つようにハクモクレン(白木蓮)の蕾が膨らんで咲き始めています。鳥が留まっているようにも見え、ロウソクを立てたようにも見えます。モクレン科モクレン属に属し、中国原産の高木です。ハクモクレンという名は、モクレン(紫木蓮・シモクレン)に似て花が白いところからついています。モクレンは漢名のモクラン(木蘭)に基づく名前で、花形がハス(蓮)の花に似ている木という意味で木蓮とする説もあります。古くはモクラニ(毛久良爾)と呼ばれていました。中国名は玉蘭、白蘭ともいわれ、品格のある高貴な花とされています。ハクモクレンは春先に、葉に先立って、乳白色の薫りのよい大きな花をつけます。唐時代の絵画には既に描かれているそうですから、栽培の歴史はかなり古いようです。日本へは、遅くとも江戸初期に渡来していたようです。当初の渡来の目的は薬用ではないかと考えられます。江戸中期以後になると茶席の生け花にも使用されていますが、大きな派手な感じのする花だから蕾のうちに用いるようです。 花言葉は「自然愛」「恩恵」です。(智泉荘周辺)

 ※桜より一足先に咲いて春の訪れを告げる―コブシ「UJI花散歩 参百五拾五
※桜の前に −ハクモクレンUUJI花散歩 参百九拾七













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