平成15年3月31

UJI 花散歩  壱百七拾八

美少年の魂が宿る花―ヒヤシンス
 
  ヒヤシンスは、ギリシャ・シリア・レバノンの原産です。日本には、江戸時代の文久三年(1863年)に伝えられたといいます。さて、昨日にひきつづきギリシャ神話ですが、この花が地上に現われた経緯をこのように伝えています。またまた美少年の登場です。陽の神アポロは、ヒュアキントスと呼ぶ美少年を深く愛していました。ある日、アポロとヒュアキントスは、古代オリンピックにもあった「鉄の輪投げ」という競技に興じていました。そのさまを妬ましく思った風の神ゼフィロスは、にわかに強い西風を吹かせて「鉄の輪」の飛ぶ方向を変えさせました。円盤は、あっというまにヒュアキントスの胸に鋭く当たって息絶えてしまいました。このさまを悲しみと罪悪感で深く嘆きながら、アポロはヒュアキントスの最期を看取りました。ヒュアキントスの流した血から芽が出て茎が伸び、赤紫色の甘い香りの花が咲きました。その花びらには「Ai」という文字が浮び上がりました。これは「悲しい」を意味するギリシャ語で、アポロの嘆きと通じます。人々は、この花に美少年の魂が宿 っているのだと、彼の名をとって「ヒヤシンス」とよぶことにしました。花言葉は「競技」「勝負」、赤い花は「嫉妬」、白い花は「悲哀」です。(大拝殿手水舎周辺)













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