平成15年4月4

UJI 花散歩  壱百八拾弐

閉鎖花―ヒゴスミレ


  ヒゴスミレ(肥後菫)は、スミレ類では珍しく葉が深く切れ込んでいるものの代表種です。ヒゴスミレは一番下の花びらの付け根部分に紫色の筋があるのが特徴です。スミレの開花には特徴があり、初夏までは他の植物同様、花を咲かせるのですが、ある時期から蕾は立ち上げるのに開花せず、蕾状の花の中で自家受粉して種子を実らせてしまいます。これを「閉鎖花」といっています。この閉鎖花から採れる種子は交雑がないため、実生株も親の特徴を安定して受け継いだものとなります。ちなみに、ヒゴスミレの繁殖力はすさまじいものがあります。スミレ類には、冬に冬芽を形成せずそのまま越冬するものと、冬芽を形成して越冬するタイプに分かれます。ヒゴスミレは、典型的な冬芽(休眠芽)を形成します。地上部は、この冬芽を残して徐々に枯れていきます。花言葉は「あどけない恋」「無邪気な恋」です。(智泉荘周辺)  















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