平成15年4月21

UJI 花散歩  壱百九拾九

茶花としては蕾か開花したて―ハナズオウ

 ハナズオウ(花蘇芳)は、小さな紅紫の花が枝一杯につきます。いわゆる蘇芳色と呼ばれる蝶のようなが小花が葉にさきがけて咲きます。そのためか作りものの木のように見えます。花色が同じマメ科の蘇芳の木から作った染汁の色と似ているので、この名があります。ハナズオウは、化石時代からあり、原産地がユダヤとされたことから「ユダヤの木」(Tree of Judas)と呼ばれ、「ユダの木」(Judas Tree)になったと伝えられています。また、ユダが首をつった木だとの伝説もあります。ユダはイエスを裏切り、銀貨30枚でイエスの居所を教えます。しかし、ユダはイエスの有罪判決に後悔します。「罪のない人を売り渡した」と銀貨を返そうとしますが、相手にされません。ユダは銀貨を神殿に投げ込んで立ち去り、ハナズオウの木で首をつって死にました。ハナズオウの白い花は、裏切り者が首をつった不名誉を恥じて紅くなりました。話は変りますが、ヨーロッパでは中古の初期から染料になる色素を含むインド産のスオウ材をブラジルと呼んで染料に用いていました。1540年にポルトガル人が南アメリカに上陸した時、その森林でブラジル(スオウ)に似たフェルナンブッコの木を発見し、その木がスオウと同様に染料に使われていたことからブラジルの木と名づけました。この木が生えている地方をブラジルと呼ぶようになり、やがてブラジルは国の名前にもなりました。日本では、茶花として用いるには、写真のように蕾か、もしくは開花したてがよいらしい。花色が濃厚なためであろう。
  花言葉は「質素」「裏切り」「エゴイズム」「不信仰」「目覚め」などがある。(智泉荘周辺)













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