平成15年4月22

UJI 花散歩  弐百

いにしえよりいのち受け継ぎ―ツバキ ]U

 このツバキ(椿)は、「初嵐」という名前がついています。「初嵐」には“白玉(しらたま)”と“嵯峨(さが)”の二種類があります。これは“白玉”です。初冬に咲く一重咲きの白花の中で最も大輪の「大白玉」というのもあります。また「臘月(ろうげつ)」という品種には、「角葉白玉」とか「盆白玉」の別名があります。
 さて、宇治の平等院で今月8日、発掘調査で出土した室町時代の種子から育てたツバキが開花した、と発表しました。約600年前の植物の種子が発芽だけでなく開花までするのは珍しいことです。出土した種子の開花は、約2000年前のハスの例がありますが、ツバキでは最古の例になるそうです。発掘調査で池の底から室町時代の土器などとともに出土したもので、池底の土と水で空気から遮断され、種子が腐らなかったことが幸いしたそうです。このツバキは「室町椿」となずけられ、宇治市植物公園で観察をつづけています。
  「室町椿」は、600年の空白がありましたが、今咲く花々はいにしえよりいのちを受け継ぎ此処にあります。花だけでなく私達ひとりひとりもいにしえよりいのちを受け継ぎ、此処にいのちの花を刻一刻と咲かせているのでしょう。(智泉荘周辺)

※旧城下町として発展したところが盛ん―ツバキ「UJI花散歩 壱百参拾四
※春の木と書いて読む字は日本の国字―ツバキU「UJI花散歩 壱百四拾四
※一重咲きの京ツバキ・初雁―ツバキ V「UJI花散歩 壱百四拾七
※古い椿の白角倉―ツバキW「UJI花散歩 壱百四拾九
※春を待ち望む時期に春を告げる―ツバキ X「UJI花散歩 壱百五拾
※古くから茶花として愛好された―ツバキ Y 「UJI花散歩 壱百五拾五
※椿尽しに秋の山?!―ツバキ Z 「UJI花散歩 壱百五拾九
※藪椿に始まり藪椿に終わる―ツバキ [「UJI花散歩 壱百六拾参
※菊更紗という綺麗な名―ツバキ \「UJI花散歩 壱百七拾四
※春は曙―ツバキ ]「UJI花散歩 壱百八拾七
※紅白一対の名木―ツバキ ]T「UJI花散歩 壱百九拾壱
※いにしえよりいのち受け継ぎ―ツバキ ]U「UJI花散歩 弐百
※お止めの椿―ツバキ ]V「UJI花散歩 弐百参
※見納めの椿たち―ツバキ ]W「UJI花散歩 弐百壱拾六
※椿油―ツバキ ]X「UJI花散歩 弐百八拾壱













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