平成15年4月29

UJI 花散歩  弐百壱拾参

和風庭園の水辺に―セキショウ

セキショウ(石菖)は、日本・中国に分布して谷川の淵などに群生して自生しています。漢名は石菖蒲ですが、これは非常に誤解を生む表記です。花菖蒲はアヤメ科の植物ですが、セキショウはサトイモ科です。鼠の尻尾のような、5〜10pの肉穂花序をつけます。セキショウの名前の由来は、岩に着生して生長し、形態が菖蒲に似ていることから、石の菖蒲で石菖(セキショウ)の名がつきました。セキショウは、昔から頭をよくする薬草として知られています。健忘症などに効果があります。漢方では、鎮痛・鎮静・健胃薬として用いられています。5月の子供の節句の日に、菖蒲湯をたてる習慣がありますが、古くはセキショウの葉を浴剤として用いました。セキショウはショウブより芳香が強いため、だんだんショウブの葉を使うようになりました。和風庭園などの水辺のグランドカバーとして昔からよく利用されており、江戸時代の頃は盛んに栽培されて、親しまれている植物です。セキショウの種類は多くありますが、これはアリスガワゼキショウ(有栖川石菖)です。(智泉荘周辺)












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