平成15年5月18日

UJI 花散歩 弐百参拾八

花の香りがバナナの甘い匂い―カラタネオガタマ

 カラタネオガタマ(唐種招霊)は、中国南部で自生する樹木で我国には江戸時代中期に渡来したようです。今でも神社などでよく見かけます。日本で自生するオガタマノキの仲間です。名前の由来は、「オガタマ」は神霊を招くため、神前に供える木とした「オキタマ」(招霊)より転じ、そのオガタマノキのの仲間で中国(唐)産である所から来ています。また、果実は稀にしか結実しないため、実のつかないオガタマという意味から、この名前がついたとの説もあります。花は完全に開かず、半開きの状態のままです。この開花状態が含み笑いをしているように見えるのか、中国では「含笑花」或いは「含笑樹」と呼んでいます。宋の李綱の『含笑花の賦』に「南方花木の美なるもの含笑に若くはなし」とあります。李綱にとって、漂ってくる甘い香りとともに、淡い黄色の可憐な花が、この上なく魅力的に思えたのでしょう。花の香りがバナナの甘い匂いに似ていところから、英名でBanana shrub とか Banana tree とかBanana magnolia とよばれています。茶花としても使われます。(智泉荘周辺)













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