平成15年5月24日

UJI 花散歩 弐百四拾六

こまかなる雨にぬれけり―ノアザミ

  ノアザミ(野薊)は、アザミ(薊)の中では最も私たちになじみのあるアザミです。人里でも普通に見ることが出来、また高原などにも分布しています。アザミの仲間の多くは、夏から秋にかけたて花をつけますが、ノアザミは平地では五月には花を見ることが出来ます。ノアザミは、野に生えるアザミの意味ですが、アザミの名前の由来は、アザムクサが訛ったものと言われています。「アザム」の意味は「アザムク」ことで、花が綺麗なので手を出すと棘が痛く、思わず顔をそむけてしまうことからだそうです。薊という漢字は、「魚の骨のような棘のある草」という意味を表した文字です。文字通り、アザミの葉先は大きい切れ込みがあって、先端は鋭い棘になっています。花言葉は「触れないで」です。スコットランドでは、アザミの花が図案化されて国章にもなっています。10世紀半ば、デンマーク人に侵攻された時、敵兵がアザミの棘に刺されて悲鳴を上げたため、夜襲を免れた、という伝説に由来します。

   口をもて霧吹くよりもこまかなる
            雨にあざみの花はぬれけり            長塚 節

 アザミは、春咲きも秋咲きも、いずれも茶花に用いられます。     (智泉荘周辺)

*ドイツアザミ…… 別名をハナアザミとも呼ばれます。名はドイツですがドイツ原産ではなく、日本に自生するノアザミを品種改良したものです。花言葉は「独り立ち」です。
   
*キツネアザミ…… 外国から入ってきた帰化植物で誰が見てもアザミの仲間と思い込んでしまいますが、本当はキクの仲間です。だからキツネがつきます。キツネに騙されたようだからなのだそうです。
ドイツアザミ
ノアザミ
狐に騙された?

 本日の「花散歩」は、第弐百四拾六回で「こまかなる雨にぬれけり―ノアザミ」ですね。野薊のほかに独逸薊と狐薊が出ていましたが、狐薊は写真が違うように思われます。
 狐薊は、薊にしてはひょろひょろとか弱そうです。咲き始めは、可愛らしいピンク色なので目を引きますが、いつの間にかスッと姿を消します。花頭は紅紫色で径約2.5pくらいです。和名は、花が薊に似ていますが、よく見るとかなり違うことによります。狐に騙されたというわけです

*以上は、豪 丈太郎さんからのご指摘です。またまた、御庭番衆のひとり清水さんに聞きました。写真はノアザミでした。清水さんに「宇治別格本山にはキツネアザミはありませんか?」と言うと「此処にありますよ」とその場所に連れて行ってくれました。キツネアザミの正しいものを掲載するとともにお詫び申し上げます。


キツネアザミ













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