平成15年6月4日

UJI 花散歩 弐百六拾壱

小林一茶が愛飲―ナルコユリ

  ナルコユリ(鳴子百合)は、白い花が並んでぶら下がるさまが、鳴子(田畑で害鳥や害獣を追い払うために、板に竹管をつけて音が出るようにした道具)に似ているところから、この名がつきました。ナルコユリの花と大変よく似ているものに、アマドコロ(甘野老)【「花散歩 弐百壱拾九」参照】があります。一目見ただけでは区別がつきません。しかも花屋では、アマドコロをナルコユリと称して売っていることも多いので、余計にこんがらがります。むしろ、市販のナルコユリというのは、たいていがアマドコロだといってよいかも知れません。この際ですから、両者の違いを整理してみます。四月から六月であれば、花がついているので一目瞭然です。アマドコロの場合は、花は一つの花柄から一〜二個ずつぶら下がっています。ナルコユリなら三個以上ずつついているはずです。ナルコユリの根を漢方では黄精(おうせい)といい、滋養強壮の効果があります。小林一茶は黄精酒を愛飲していたそうです。ホウチャクソウ(宝鐸草)【「UJI花散歩 弐百壱拾」参照】もナルコユリに似ていますね。(智泉荘周辺)













©生長の家宇治別格本山