平成15年6月16日

UJI 花散歩 弐百七拾六

日本に自生する野花菖蒲から改良―ハナショウブ

 単にショウブ(菖蒲)という場合は、たいていハナショウブ(花菖蒲)のことです。ハナショウブは、日本に自生するノハナショウブ(野花菖蒲)から改良された園芸種であり、古くから鑑賞用に栽培されてきました。園芸品種は多数あり、江戸系・肥後系・伊勢系などの系統に分かれているそうです。ハナショウブは、古くはハナカツミという名で栽培されていたそうですが、江戸時代に栽培が盛んになり、明治以後も栽培は発展し、米国でも行われています。「いずれがあやめかきつばた」と言われますが、これにハナショウブが加わると見分けはいっそう難しいのでしょう。もっとも、ハナショウブは花が大きいことや色は紫(青紫・赤紫)や白が多いということなので比較的容易に見分けられるようです。しかし、です。ここに紹介しているものは、黄色のハナショウブです。以前、キショウブ(「花散歩 弐百四拾参」参照)を紹介しましたが、そのキショウブとハナショウブを掛け合わせたハナショウブでキンボシ(金星)と名前がつけられています。なお、端午の節句に菖蒲湯で用いられるべきものは、本来はサトイモ科に属するショウブで、ハナショウブを使うのは誤りです。(愛泉荘周辺)


※「花散歩 弐百八拾参」  日本が世界に誇れる伝統園芸植物―ハナショウブ U













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