平成15年6月20日

UJI 花散歩 弐百八拾

人気とともに里帰り―イワギボウシ

 ギボウシ(擬宝珠)は、もとより和名ですが古来からある品種です。擬宝珠とは、橋の欄干などにつけられる飾りの一種です。花の蕾の形が橋の欄干の擬宝珠に似ているためにギボウシと呼ばれています。その仲間は約40種類で、日本・中国・朝鮮半島に分布し、日本に最も多く自生しています。平安時代よりすでに庭などに植えられていたと思われます。江戸時代には園芸品種が現れ、トウギボウシ・スジギボウシなどが庭植えされ、現在でも広く栽培されているカビタン・文鳥香などの品種は、すでに文化文政の頃に栽培されています。トウギボウシとスジギボウシは、シーボルトによってヨーロッパにもたらされます。その後、多くの品種が渡りました。海外で愛好家が増え、その人気とともに里帰りした植物です。日本には古来からギボウシの野生種とその変種が沢山あり、ギボウシもシーボルトが幕末にヨーロッパへ持ち帰った植物の一つで、のちに品種改良され、日本へ逆輸入されました。智泉荘正門前の府道を自転車で通るたび、白い花が見え、御庭番の清水さんに聞くと「見てません」 と言われ、二人で確認に行きました。清水さん曰く、「ああ、ギボウシの仲間のイワギボウシですね。宇治別格本山はお花の宝庫ですね」(智泉荘の庭)













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