平成15年7月14日

UJI 花散歩 参百四

鷹の傷に効く薬―オトギリソウ

 オトギリソウ(弟切草)には古くに名前の由来があります。『和漢三歳図会(わかんさんさいずえ)』(1713年)にこのようにあります。昔、花山院の時代に、先祖代々鷹匠(たかしょう)を家業している家があり、二人の兄弟がいました。その家には鷹の傷をすぐに治す秘伝の薬が伝えられていました。この秘伝の薬は、鷹の傷によく効く薬でしたが、その家の者以外には決して口外してはいけないとされていました。ところがある日のこと、弟はお酒に酔って、ついその薬の秘密を他人に話してしまいました。そのことを知った兄の晴頼(せいらい)は、大変に怒り、怒りに身を任せて刀を抜いて弟を斬り殺してしまいました。先祖代々伝わる秘伝の薬の材料は、「薬師草」と呼ばれていた草で、これを乾燥させて煎じて用いましたが、この悲しい出来事以来、この草は「弟切草」という名で世に知られるようになりました。オトギリソウの葉をすかしてみると黒点があり、これは斬り殺された弟の血痕だと言われています。花は日中だけ開き一日で終わります。花言葉は「復讐」です。(智泉荘周辺)












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