平成15年10月4日

UJI 花散歩 参百弐拾七

酔う芙蓉―スイフヨウ

 スイフヨウ(酔芙蓉)は、夏から秋にかけて多くの蕾を高く掲げ、大輪の花を次々と咲かせる花木です。「芙蓉の顔(かんばせ)」は美人のたとえです。花言葉は「繊細な美」ですが、どうやら“愛”と“美”のシンボルの花のようです。なかでも興味をそそられるのはスイフヨウです。小説「風の盆恋歌」(高橋治著)に登場し有名になりました。「風の盆」は、越中八尾の「胡弓の音色」と「色づいた酔芙蓉」の情感あふれるお祭りです。朝に純白の花を咲かせますが、午後にはだんだん淡紅色に変り、夕方から夜にかけて紅色に変化し、翌朝にはしぼんでしまいます。白から紅色へ変化する美しい花の命は一日で終わります。このさまを酒飲みの顔がだんだん赤くなってくることにたとえて「酔う芙蓉」ということからつけられた名前です。

  酔芙蓉白雨たばしる中に酔ふ  水原秋桜子

                                            (智泉荘周辺)

蕾(前日夕方)
早朝
午後
夕方
翌早朝

※「UJI花散歩 参拾参」花は大型―西洋芙蓉
※「UJI花散歩 参百五拾壱」花は大型―西洋芙蓉








©生長の家宇治別格本山